【府中競馬場編】
競走馬の関係者なら誰もが目指す、3歳最強馬を決めるレースは「クラシックレース」と呼ばれています。皐月賞、日本ダービー、菊花賞と3つのレースが春と秋に行われますが、競馬の最高峰レースと称されているのが日本ダービーで、東京の府中競馬場で行なわれます。府中競馬場は芝コースもダートコースも直線が長いのが特徴で、最後方にいた馬が前馬を豪快に追い抜いていく「追い込み」競馬が見られます。
(芝コース)府中の芝2000メートルは、秋に行なわれる天皇賞が行なわれます。しかし、このコースは魔物が棲んでいるといわれており、スタート直後にコーナーを迎えるため、外枠に入った馬はコーナリングで大きな不利を受けます。特に逃げ馬、先行馬にとっては、内外の差は30メートルぐらいあり、名騎手でも位置取りに苦労します。このコースで起こった有名な事件は、天皇賞で名ジョッキー武豊が乗った「メジロマックイーン」という馬が大外に入り、レース直後に先行ポジジョンをとるために内側に切れ込んだ際、他の馬の進路妨害をしてしまいました。メジロマックイーンは断然の1番人気で、1着でゴールしましたが、審議の結果降着(妨害した馬の後の着順となること)となり、歴史に残る天皇賞の出来事になってしまいました。
(ダートコース)府中のダートコースには、1300、1400、1600、2100、2400メートルと、実にさまざまな距離が設定されえちます。ダートのG1レースは、冬の「フェブラリーステークス」、秋の「ジャパンカップダート」の2レースがありますが、このうちフェブラリーステークスが行なわれるのが、東京ダート1600メートルというコースです。中山のダート1200メートルほど長くはありませんが、最初の100メートルぐらいが芝生になっています。また、レースのペースが比較的速く進むため、逃げた馬が勝ち残ることは至難の業と言われています。その至難の業をなしとげたのが、「メイショウボーラー」という快速馬です。メイショウボーラーは、元々、芝のレースで活躍しており、トップクラスの成績を残していました。しかし、スランプに陥り、心機一転、ダートに活躍の舞台を移したところ、陣営も驚くほどの快速振りを発揮。ダート初戦を圧勝し、このフェブラリーステークスに駒を進めて、見事、他馬に影を踏ませない逃走劇で優勝しました。